鬼塚製茶のお茶
もう、十年以上もお取引のある東京のお客様より、先日たずねられたことです。
先々代より代々受け継がれた、茶園の管理法、茶葉の製法、私にはついそれが
当たり前すぎて、うまく答えることが出来ませんでした。
よくよく考えてみると、先代から手取り足取り、朝から晩まで鍛えられ知らず
知らずのうちに極々当たり前の様に作っていたお茶の葉の製造技術。 その中
に美味しさの秘密も凝縮されているのでしょうが、どの部分がどうなのかは実
は分かりません。
職人の感覚、手加減、色加減、茶の葉の香り、実は奥が深くて、どこがどぉで
言い表すことが出来るものではないのでしょう。
きっと、それは、職人があれこれ語るのではなくて、きっとお客様が評価して
くれるものなのでしよう。 だから、『美味しい』と言ってもらい続ける様に
手間を惜しまず作る、ただそれだけです。
当園のある鹿児島県志布志は、沖には黒潮、志布志湾には屋久島と種子島の間
を流れ志布志湾の海流を作る黒潮の支流が海を温め、ミネラルを含んだ暖かい
風を茶畑へと吹き渡らせます。
また、鹿児島の特徴でもある広大な平い台地は、この黒潮の恵みと相まってお
茶の栽培に適した環境を偶然にも作り上げたのです。
当茶園はこの温暖な気候を利用して毎年4月から10月まで収穫が出来き、地元
鹿児島のみならず静岡などにもお茶を供給しています。
味の評価はお客様に評価して頂きたいと思いますが、
私たちが、代々受け継いでいる、手間暇掛けて育て作ったお茶をどうぞ存分に
味わってくださいませ。